宍倉社労士の労働法律相談⑥　試用期間満了時の雇用関係終了

平成２８年５月

暫く投稿できずに大変失礼しました。
これまで５回にわたり、解雇および有期雇用契約の終了（雇い止め）についての解説を行ってまいりました。
第６回目の今回はその流れを受けて、採用した従業員の使用期間の取り扱いについて取り上げたいと思います。

多くの企業に於いて採用にあたって、入社から３ヶ月や６ヶ月といった期間を設けていて、その期間が満了した時に、そのまま継続して雇用するかどうかを判断している、いわゆる『試用期間』という制度を導入していると思われます。
試用期間は文字通り『お試し』の期間であり、試用期間満了時に雇用を継続するかしないかの裁量が使用者側に一方的にあると考えている方が多く見られますが、それは勘違いです。

試用期間であっても、期間満了後に本採用を行わなず、雇用関係を終了すること（『本採用拒否』）は『解雇』に該当し、解雇権濫用したとして解雇が無効となるリスクがあります。
結果として、試用期間を設けているハズなのに、本採用拒否ができない、あるいは、本採用拒否が無効とされてしまうことがあり得ます。
こうしたことを回避するために、今回は、この『試用期間』満了時に本採用しないとする場合の取り扱いについて整理します。
何のために試用期間を設けるのか？試用期間満了時の本採用拒否と通常の解雇と何が違うのか？どういう場合に本採用拒否できるのか?といった疑問にお答えします。

詳細をまとめましたメモを『ここ』をクリックしてご覧ください。