令和最初の最低賃金発表
令和元年8月
毎年この時期に発表となる地域別の最低賃金だが、今年は特に注目が集まり一般紙各紙でも大きく取り上げられた。
今年大きく取り上げられた理由は2つ。東京都と神奈川県の最低賃金がついに1,000円を超える見通しとなったこと。もうひとつは全国平均が900円台に乗ったことである。
毎年伝えていることだが、今回の発表はあくまでも中央最低賃金審議会による答申であって、最終的には各都道府県労働局が決定するものである。この点には注意が必要である。
例年9月上旬には各都道府県の労働局から正式発表があり10月1日を目処に発行されるので、正式な決定はこれを待ちたい。その上で、最低賃金割れの賃金を支給している従業員には昇給での対応が必要となる。
首都圏の最低賃金見直し
中央答申は例年通り都道府県別にAランク~Dランクの4つのランクに分け、それぞれのランクに応じた最低賃金の上げ幅の目安を示している。
昨年以前と比べると、首都圏各県のランク分類は変わっていない。一方で、各ランクの引き上げ目安は、Aランクで28円、Bランク27円、Cランク26円となっている。この引き上げ幅自体が、ここ数年毎年引き上げ幅が1円ずつ引上げられていることも注目すべきといえる。
Aランク 28円引き上げ目安
東京都 985円⇒1013円
神奈川県 983円⇒1011円
埼玉県 898円⇒ 926円
千葉県 895円⇒ 923円
Bランク 27円引上げ目安
栃木県 826円⇒ 853円
茨城県 822円⇒ 847円
山梨県 810円⇒ 837円
Cランク 26円引上げ目安
群馬県 809円⇒ 835円
最低賃金を下回る賃金で労働させることは違法になります。ご相談はお気軽にどうぞ
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