人事評価制度 賃金制度の構築・検証の実務
弊所が力を入れております人事制度の導入について、具体的なイメージをお持ち頂ける様、ここでは具体的な導入までの手順・プロセスについて解説いたします。
また、実際に弊所で導入のお手伝いをさせていただく場合には、具体的な工程表を事前に作成し、具体お的な進め方、それぞれの期日のイメージ等を事前に協議した上で進めます。
人事制度導入のプロセス・所要期間
人事制度の導入は企業の規模等によってその所要期間は異なりますが、概ね作業開始から9ヶ月から1年かけて行うものとなります。実務的には、事業年度末やカレンダーのタイミングを踏まえて、あらかじめ導入時期を定め、それに向けて作業を行うことになります。この点は事前の協議を下に実際の進め方は相談させて頂くことになります。導入に当たっての工程は大きく以下の6つのステップで行われます。
① 現状確認・ヒアリング
② 人事制度の枠組み職務要件等の確定
③ 人事評価の評価項目・評価方法・賃金制度の構築
④ 在籍する従業員の制度への適用方法、暫定的等級の割り当て
⑤ 従業員への具体的な説明・制度導入の手続開始
⑥ 制度導入後のフォロー
各ステップの具体的な作業内容・所要期間
現状確認・ヒアリング 所用期間2~3ヶ月程度
まず最初に、人事労務関連の飼料の提供をお願いします。実際に従業員がどのような環境でどのように働いているかという事実関係の把握からはじめます。提出頂く資料のリストをこちらからご案内します。
次にヒアリングを行いますが、ヒアリングとしては役員様へのヒアリングと従業員様へのヒアリングとに分けて行います。役員ヒアリングは「新しい人事制度をどのようにすべきか」というポイントを中心に行い、従業員のヒアリングは、現状の業務そのものについて、及び、現状の評価制度をどう感じているかについてヒアリングします。
人事制度の枠組み職務要件等の確定 所要期間 3ヶ月程度
人事制度の大枠の検討を行います。「等級を何段階設けるのか?」や「部門ごとにどのような枠組みを設けるのか」という検討に入ります。
どの立場の従業員がどの立場の従業員を評価するのかという、評価者と被評価者の関係についても検討します。
最も大事な職務要件表の作成に着手することになります。
人事評価の評価項目・評価方法・賃金制度の構築 所用期間3ヶ月程度
前段階で決定した大枠に沿って以下のポイントを詰めて参ります。
・具体的な評価項目・評価方法について定める。
・昇給昇格の要件の決定。
・賃金制度を決定し、モデル賃金テーブルを作成する。
在籍する従業員の制度への適用方法、暫定的等級の割り当て
・実際に在籍する従業員に具体的な等級を割り当てる等、運用開始時の準備に入る。
・不利益が発生する従業員がいる場合にその対処方法を決定する。
・従業員向けの説明会を行う。
最終導入直前は、従業員に発生する不利益の程度、従業員の納得度によって、所用期間が大きく変わります。不利益の有無にかかわらず、対象となる従業員全員の理解と納得は不可欠であり、このプロセスは慎重に行う必要があります。
導入後のフォロー
導入後、(特に実際に従業員の評価を行う段階で多くの疑問点が発生します)、評価者・被評価者への教育や理解を継続的にサポートする必要が出てまいります。